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朝からメッセージ‼️

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ニコ・ロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからメッセージ‼️『あさみんなでホットケーキ

コマーシャルの力というのは、おそろしい。子どもの頃、「さあさみんなでホットケーキ、森永ホットホットホットケーキ」というコマーシャルがとても魅力的で、母親にせがんで、ホットケーキミックスで作ってもらった。この世に、こんなにおいしいものはない、と思うくらいうれしかった。

ホットケーキの上に、バターを置く。とろーりと溶けてきたあたりで、はちみつをかける。それを、ナイフとフォークで切り分けて食べると、天国に行く気分だった。ホットケーキの生地に、甘ーい蜜がしみこむと、これ以上の味はない、というように感じた。焼きたての香ばしさにつつまれた!

後に、題名や表現をめぐって論争が起こった『ちびくろサンボ』であるが、ぼくが子どもの頃は誰もが知る名作で、この中に、有名な、トラがぐるぐる回ってバターになってしまうシーンがある。ホットケーキを食べるときは、時々このものがたりを思い出した。サンボは、なんと、169枚食べたのだ!

時代が流れて、子ども時代の幸せな「ホットケーキ」の原形は、移ろってしまった。まずは、呼称問題。いずれの頃から、「ホットケーキ」じゃなくて、「パンケーキ」と呼ぶのが正しい、みたいな雰囲気になっていった。「ズボン」が「パンツ」になっていったように、「ホットケーキ」は追い詰められた。

もう一つ、自分の家でつくる、みたいな風潮が交代していったように思う。子どもの頃は、ホットケーキだけじゃなくて、プリンだとか、フルーチェだとか、ゼリーだとか、いろいろなものを家でつくるのが普通だった。ところが、今はコンビニにもたくさんデザートあるし、街のスイーツ屋さんも充実。

あれやこれやで、「ホットケーキ」を自分でつくって食べる、という幸せな風景が衰退していってしまったのは、残念である。あれは、昭和のハッピネスだったのだろうか。「さあさみんなでホットケーキ」というコマーシャルは、そのうち、かつてあった黄金時代を象徴する楽曲となるのだろう。』