TOP GEARが面白いのは、日本で言えばNHKにあたるBBCのはずなのに、メーカー名とか車種は具体的に出し放題だし、その批評も容赦なくて、「年寄りにぴったりの車だ」とか「環境保護団体は喜ぶけど、車好きはバカにする」とか、NHKでは絶対に放送できないような直言ばかり。
そのプレゼンターであるJeremy Clarkson @JeremyClarkson も大変な人気で、その歯に衣着せぬ言動がいかにも英国っぽくていいなあ、と思っていたのだけれども、以前から、いろいろやらかしすぎ、という批判もあって、今回ついにBBCから出演中止! になったらしい。
なんでも、撮影中に、スタッフと派手にやらかしてしまったそうなのだけれども、一方で、Jeremy を戻してくれという署名もたくさん集まっていて、その中にはキャメロン首相も含まれているのだという。BBCの批評精神の象徴のような番組だから、Jeremyに期待する人も多いのだろう。
個人的には、TOP GEARのような批評精神に満ちた番組を、NHKでも見たいなあ、と感じる。中立とは、プラス100とマイナス100を足してゼロでもいいはずで、TOP GEARが世界的に大成功しているということは、つまり、人々が何を求めているのかという何よりの証拠でもあるはずだ。』