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ニコ・ロビンインドメタシンブログ!!

エッセイいろいろな内容のブログ

いきなりメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『

以前、池でアメンボを見ていて、はあ、面白いなあ、と思ったことがある。一応、水面に「なわばり」のようなものがあるのだが、他の個体がくると、「わっ、お前、こっちくるな!」みたいな感じで、すいすい逃げていく。

アメンボには池の上に「指定席」がなくて、いつも、「わっ、こっち来るな」「おれ、そっち行くよ!」とやりあっている。その様子を見ていて、自然の中では、生きものはああいう世界で生きているんだよなあと思った。

列車に乗っていて、指定席があればそれにどっしりと座って安心している。自由席でも、一度とれれば、あとは目的地まではゆったりと座っている。しかし、困った場合もあって、たとえば、間違った指定席に座っていた場合である。

ああ、座った、のんびり、とゆったり構えていると、「あの〜、その席」と誰かがいらっしゃる。瞬間的にどきっとして、「あっ、すいません、間違っていました!」と立ち上がる瞬間、それまでの安心が不安と不安定へと変わっていく。

非常にレアなケースだけれども、車掌さんに、「指定席の空いているところにおすわりください。どなたかがいらしたら、お譲りください」と言われることもある。そんなときは、停車駅に着く度に、そわそわどきどきして、全く落ち着かない。