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朝からメッセージ

ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからメッセージ『f:id:barussnn127:20150823101039j:image名古屋駅で、ヘイトスピーチを目撃しました。
昨日の名古屋駅は、ひとが混んでいた。まず、名古屋駅について、移動しようとしたら、長蛇の列。地元の方が「あれは、長渕剛さんの富士山のコンサートのチケットを引き換えるか何かの列です」という。朝までやるという伝説のコンサート。並んでいる人の中には、登山の格好の方も。
仕事を終えて、名古屋駅に戻ってきたら、今度は警察や機動隊の車両がたくさん並んでいる。なんだろう、と思って降りたら、声が聞こえてきた。女性が、「ここで、まもなく、ヘイトスピーチのデモが予定されています」などと説明している。それで、そういうことか、と気づいた。
列車出発まで少しあったので、近くで見ていた。やがて、ヘイトスピーチのデモが始まった。「在日特権を許さない」というのぼりが見える。確か、黄色い旗だった。その周辺を、警察官の方が、ずらりと外側を向いて並び、人間の盾をつくっている。
ヘイトスピーチの人たちの人数は、警察官の人間の盾でよく見えないけれども、せいぜい10人くらいだったのではないか。一方、周辺にヘイト反対の旗やプラカードを持っている人の数は、20人から30人くらい? そちらの方々の方が、よく声が聞こえるし、表現としても勢いがあった。
そのうち、一人のおじさんが、「愛知県警は、このようなデモを、なぜ守っているのか!」などと話しながらヘイト団体の方に行こうとしたら、警察の方々の身体の壁に阻まれて、阻止されていた。おじさんは体力的に警察の方々には負けるので、そのまま、ぐるぐる回るような感じで、周囲を動いていた。
そろそろ列車の出発の時間が近づいてきたので、駅に向かって歩き出した。そうしたら、ふたりの若者が、今までやじ馬で見ていたらしいが、やはり歩き出して、一人がもう一人に大声で「ヘイトスピーチって、どんなことやるの?」みたいに聴いているのが聞こえた。
私が目撃した一部始終は以上である。観察していたのは5分くらいのことだが、その間について言えば、要するに、愛知県警の方々は、ヘイト団体と反対する人々の物理的接触を避けるために人間の壁になっていたということだろう。ヘイト団体を守るためでもなんでもなく、要するにトラブルを防止していた。
ヘイトスピーチを禁止する法律がない以上、ヘイト団体の表現行為自体を取り締まることはできない。一方、反対する人々とヘイト団体が物理的に接触すると、不測の事態となり、不法行為が行われる蓋然性も高まるから、人間の壁をつくって両者を分離していたのだろう。愛知県警の皆さん、お疲れ様でした。
人間を国籍やエスニックな背景で差別するヘイトスピーチの主張内容については、トリビアルに間違っているので、特に論評することはない。ヘイトスピーチの規制はやるべきだとは思うが、立法技術論的には難しい点がいくつかあるだろう。名古屋駅は、日差しが強く、暑かった。地上に平和を。』