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朝からメッセージ

ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからメッセージ『f:id:barussnn127:20150822070705j:image周囲の人たちが何人か言っているので、マジか! と思っていたのだが、今日のラテ欄を見たら本当だった。NHKで、サンダーバードの新シリーズをやっている。私の小学校低学年時代を特徴付けた、魅惑的な空想科学ものの新シリーズ! これは、冷静ではいられぬ!
サンダーバードというと、主題歌を思い出す。「サンダーバード〜」と始まるあの旋律。子どもの頃、あれを聞いただけでわくわくした。中学校になってしばらくして、む? と思った。あれって、英語の歌詞はどうなっているんだろう?
Thunderbird....と歌い出すんだと、英語は日本語の「ど〜」と違って、最後の「d」を伸ばすことができない。元の歌詞はどうなっているんだ、と思ってずっと不思議に思っていたら、やがて、答えがわかった。元のは、メロディーだけで、そもそも歌詞がなかったのだ!
それがわかって、すげえな、と思った。日本語版をつくるということは、一つの創造なのだ。テーマに歌詞をつけて「歌」にしたり、ペネロープの吹き替えを黒柳徹子さんがやっていたことなど、サンダーバードの日本語版をつくることは、元のとは別の何かをつくることなのだなあ、と納得した。
似たような経験は、これもNHKで放送していたが、『刑事コロンボ』でもしたことがある。英語でほとんど全部見なおしたが、日本語版の小池朝雄さんの「うちのカミさんがね・・」というキャラクターは、ほとんどゼロからの創造だと知って驚いた。英語の元のコロンボは、もっと鋭利で、容赦無い。
刑事コロンボ』では、もうひとつある。ぴゅーぴゅーぴゅ、ぴゅーぴゅーぴゅ、ぴゅーぴゅーぴゅ、ぴゅうう。みたいな、あのテーマは、元々の英語版の放送でなくなくて、いきなり始まっていきなり終わる。あれも、日本語版だけの創造で、あの感じは、一つの別世界だとずっと後で知った。
日本語版をつくる人は、ほんとうに丁寧につくっていらっしゃる。深いリスペクトである。だから、日本語版の方が好きだ、という人も当然出てくる。』