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朝からメッセージ

f:id:barussnn127:20150805101343j:imageニコ・ロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『本音を言わないと、いきいきとしたコミュニケーションは始まらない
昨日、大学生たちが作っている新聞の取材を受けた。時間的にタイトだったけれども、学生さんのこのような活動には、少しでも協力しようと思っている。それで、取材テーマが、「睡眠」であった。睡眠について、基本的なことをひととおりお話して、記事としては成立するようにしてから、こう言った。
ところで、みんなにアンケートをとったら、授業中眠くなる、睡眠の取り方を知りたい、というのでこのテーマのなった、と言ってたけど、実はびっくりしたんだよね。大学生が、そういう質問をするようになったんだなあ、って。もっと、他に、疑問に持つことはないのかなあ、って。」
最近の大学生が、幼くなっている、というのは傾向としては本当のことなのだろうと思う。みんないい子なのだけれども、世の中や自分たちに対する切り込みのアプローチが、どこかゆるいのである。そのように育ってきたのだろうし、大切に育てられて、良い意味で従順、悪い意味で何か足りない。
そしたら、ぼくのとなりに座っていた男の子の表情が、なんだかいきいきし始めた。これは、今まで何度か経験したことのあることで、要するに、人間というのは、本音を言って初めてコミュニケーションが始まる。それまでの「建前」の取材から、心の奥底で思っていることを言える雰囲気になった。
それまで、睡眠についてto do listみたいに質問していた女の子が、「自分は東アジアの国々が仲良くなれるように、何かをしたい」と言った。ぼくは、そのような彼女の本当の声が聞こえてよかったな、と思った。そこから、しばらく、列席者の未来のことなどを、雑談した。
「授業中眠くなる」という学生が多いというが、人間、面白いものを聴いていると眠くならない。眠くなるのは、授業がつまらないから。つまらない原因は、教える側にある場合もあれば、学生自身のせいである可能性もある。教える側がつまらない時は、自分で手元で勝手に面白いことをやれば眠くならない。
そんなことを話しているうちに、Tokyo FMの収録の時間が来てしまったので、「じゃあね」と言って別れた。コーヒーを編集経費でおごるというから、逆にランチ食べて行けば! とお昼をおごらせていただいた。本音を言わないと、いきいきとしたコミュニケーションは始まらない。みんな、頑張れ!』