裏最北ブログダダダダーン!!!!

エッセイ社会派なブログ??!

朝からメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『

人間は、身体や、人格、意志、知性といった、自分自身が有限の立場で持つ属性を前提に、それを増大させた存在として神を構想しがちであるが、実際にはそのような神はスピノザの言う無限としての神とは関係がないのである。

このようなスピノザの神の概念に、アインシュタインが強く惹きつけられたというのは興味深い。そのアインシュタインは、死というものを安らかに受け入れるとずっと発言していたが、実際、死ぬ間際まで、統一場理論のノートを書いていて、その数式がアイザックソンによる伝記の最後に引用されている。』

 

朝からメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『

哺乳類は子どもを育てるが、生物界全体においては、親は子どもに対して責任を持たない。産んだら、後は子どもの自助努力に任せられる。その意味で、宇宙と神の関係は、哺乳類のそれよりも蝶やウミガメのそれに似ているのかもしれない。

現代物理学は、宇宙創成のぎりぎりの最初や、さらにその前まで、時空に関する物理学の法則が適用できるという前提でさまざまな理論をつくる。そのようにして外延していった先に、「神」という境界条件が現れる。』

 

いきなりメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『

認知科学的な側面から他者性や共感、コミュニケーションの問題を扱うことはできるが、それには扱える事象の範囲という意味で限界があって、その先には、主観的体験の私秘性や間主観性の問題など、認知科学では扱えない問題群が横たわっている。

神の沈黙の問題は、いわば、主体の孤立をめぐる問題群の「ラスボス」であり、人格神を否定する、無神論的な立場から考えても興味深い問題である。個人的には神の沈黙の問題を考えていると魂がひんやりとすると同時になぜか晴れ晴れとしてくる。』

 

朝からメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『

母にせよ、恋人にせよ、共感というもので結びついたきずなは大切だが、その安全基地も結局、人生の孤独という本質的な問題を救ってはくれない。ほんものの芸術は、そのあたりの機微をリアルに描く。

結局、人生はひとりぼっちだが、その厳しい認識から出発して、あまり期待することなく、人に対して善意と気づかいで向きあえば、時折心のふれあいをもたらしてくれる。その感動が『東京物語』の根底にある。』

 

朝からメッセージ

f:id:barussnn127:20170209070557j:imageニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『

いわば、違和感は共感から始まった他者との結びつきにおける「独立宣言」であり、安全基地を与えてくれる他者に対して違和感を感じることができてこそ、初めて自分の道を歩むことができる。子どもにおける母離れである。

大人になってからも、「信頼していたのに裏切られました」「そんな人だとは思わなかった」と言う人がいるが、これは、違和感による自己確認をしているのである。共感する他人でも違和感を抱くのは当たり前で、だからこそ独立した自分なのだと理解しなければならない。』

ナイターメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『

他者に共感する能力は、私たちの中にどのように生まれてくるのだろうか? このプロセスについて定説はないが、ここでは、一つのあり得るシナリオを述べたい。

子どもにとって、親、特に母親は大切な安全基地である。子どもは、母親がいない時にも、「お母さんはこういう人だ」という内部モデルをつくり、それを安全基地の支えにしてさまざまなことに挑戦していく。

安全基地としての内部モデルは、私たちが最初に持つ他者のイメージである。子どもにとって、愛着対象である母親は絶対的な存在であり、自分の必要を満たしてくれる、万能のひとのように期待するし、またそう思っている。

 

いきなりメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『

たったひとりでも、自分の感性やものの見方と共鳴できる友人を見つけることは、人生における最大の僥倖の一つである。そのひとりがいることで、私たちは生きる上での大地のような支えを得ることができるのだ。

必ずしも一般的ではない自分の感性と共感できる人に出会うためには、自分に正直である必要がある。周囲に合わせるのではなく、自分の感性を素直に表現する。いつもそれをするのが難しければ、時々でもいい。そうでなければ、その個性の光を目指して他の人が飛んでくることができない。』