2017-03-09 いきなりメッセージ エッセイ コラム ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『 ある高名な小説家は、小説を書くためにはどうすればいいかと聞かれて、何でもいいから外国語を真剣に習得しなさいと言ったそうだが、異なる言語に触れることの効用は、その言語の習得ということに留まらないのであろう。 外国語に真剣に向き合うことで、ひるがえって母語に対する感性が磨かれるということはある。英文学の中に耽溺して日本語世界に戻った漱石はその好例だろう。漱石にとって英語習得そのものが日本語磨きのサイレントピリオドだった可能性すらある。』