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いきなりメッセージ

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ニコ・ロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからメッセージ❗️『
退屈と遊びが手に手をとってワルツを踊っている

子どもの持っている力で、大人になっても忘れない方がいいものはいくつかあるが、そのうちの一つは「退屈力」だろう。子どもは、すぐ退屈する。じっとしてられず、あ〜あ、みたいに身体を動かす。そして、「あれ、○○ちゃん、飽きちゃったの?」と言われているが、あれは、実にすばらしい能力だね。

なぜ、退屈するのか。子どもの脳は、常に新しい刺激を求めているからである。新しい刺激は、脳へのごちそうである。そのごちそうがなくなってしまうと、「何かおもしろいことないかなあ」とばかりに、脳は退屈する。つまり、退屈とは、新しい刺激というごちそうがなくて、「お腹が空いた」状態なのだ。

つまり、「退屈」は、新しいものを好むというネオフィリアの傾向と表裏一体なのだ。逆に言えば、大人になって、好奇心を失うと、退屈する心も失うことになる。昨日までと同じ日常が続いていても、人生はどんなものだと思って、退屈することがなくなってしまうのだ。

あなたは、最近、退屈したことがあるだろうか? 子どもの頃の、もう切なくてたまらない、つらい、なにかおもしろいことはないかと、探し求める、あのような強い気持ちを抱いたことがあるだろうか? そのことによって、あなたの脳が、どれくらい新しいことへの好奇心を持っているか、判定できる。

退屈したら、自分で遊びをつくりだすのがいい。子どもは、あそびを作り出す天才でもある。ボールが一つ、棒が一つあったら、遊びをつくれる。大人になると、どうしても常識にとらわれて、退屈を感じないどころか、退屈を解消することもできなくなってしまう。ここは、子どもに先生になってもらおう。

落語の「あくび指南」は、こともあろうに「あくび」のしかたを先生に教わるというどうでもいい話で、しかも、その「あくび」で最高のものは、船遊びをしていていて、「退屈で、退屈で、ならない」とするあくびである。退屈と遊びが手に手をとってワルツを踊っている。退屈あってこその遊び。人生万歳。』