ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからメッセージ
『
ごく普通の町並みを歩くことのよろこびに目覚めるということは、つまり、その土地に対するマインドフルネスを育むということである。特別な、一部の部分だけが意味があるのではなくて、その土地全体に意味がある。その土地全体を受け入れる。そのことで初めて見えてくるものがある。
観光を、有名目的地のチェックリストをクリアしていくと考える世界観は、いろいろなことにつながってしまう。世界は、ほんとうは全部意味があって、一部分だけしか意味がないということはなくて、一部しか意味がないというのは偏見や無知に過ぎず、チェックリスト観光をすることで、それが強化される。
ごく普通の町並みの中を歩くよろこびに開かれ、目覚め、それを育むことで、人生の中にあるさまざまな並び立つものに対する感性が磨かれていくと思う。』