ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『
フェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズはもちろん偉いが、そのような定理があるのではないかと質問したフェルマーは、さらに偉い。証明せずに数式をたくさん書いてしまったラマヌジャンは、ある意味ではそのような形式で「質問」していたとも言える。
学校教育の中では、どうしても、先生が質問して、それに対して答えることのできる生徒が評価されがちだけれども、本当は、質問ができる生徒、特に、良い質問、よく定義された質問ができる生徒が、もっと、評価されて良い。
良い質問ができたときには、もう、問題は半分解けているのと同じであって、何よりも、努力の方向性が示せている、というところがすごいと思う。そのことによって、たくさんのひとがコラボする形式もできるのだ。』