ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『
『ファインディング・ドリー』は、はぐれてしまった親を探す物語だが、実際の魚は、もちろん、そんなことはしない。そもそも「親子」という観念がない。卵を生んで、卵から稚魚がかえって、勝手に泳ぐだけである。「子育て」をする一部の魚をのぞいては。
魚の寿命は長くないから、はぐれたドリーが親魚を探しても生きているとは限らないし、そもそも、親かどうか、子かどうかも認識できないだろう。『ファインディング・ドリー』の中で、「親はどこだ」と言って、「どれでも適当に選んだら」というシーンがあったが、あれが実際のところだと思う。』