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朝からメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『 

「25歳からは女の子じゃない」のCMには驚いた。今時、そのようなキャッチを使う感覚が、まだ許容される、と考えている方々は、ずれてしまっている。CM自体の映像や演出は上手なのに、ほんとうにもったいないと思う。

女性が、ある年齢までは「カワイイ」とか「ちやほやされる」という事象は、世間で確かに時々見聞きする(そのような傾向は減ってきていると思うけれど)、しかし、たとえそのような事象があったとしても、なぜ「25歳」なのか、という反省が見られない。

世間では、たしかに、「24歳はクリスマス・イブ」「25歳はクリスマス」みたいなメタファーで、女性の年齢を語る方々がいる。しかし、それは何の根拠もないいわば「カンチガイ」であって、生物学的に25歳に特別な意味があるわけではない。

思うに、今回の「残念」は、コマーシャルを企画、制作する方々の中に、「女の子は24歳まで」などという、カンチガイの文化(それは、今や世界的に見れば絶滅危惧種のような、ローカルな奇習だと思うが)があって、それが世間ではどう見えるか、というメタ認知が働かなかったことだろう。

実際には、若い女の子だからといって学校や職場で特別扱いされるわけではないし、みんな平等の条件で一生懸命学び、働いている。「おっ、君は若いね。24歳以下か」とかわいがってくれるおじさんはもはや「イタイ」存在でしかないだろう。

また、もし、「女の子」というものを、相手がいろいろ気づかいしてくれるとか、親切にしてくれる、という意味で使うのならば、何歳になっても、関係性や状況によって「女の子」になっていい。50歳でも、70歳でも、「女の子」になる瞬間があっていい。当然のことだと思う。

「女の子」という言葉を、もし、甘く見てもらっている、という意味で使っているのだとしたら、本当に自分たちに甘いのは、今回のCMをつくった方々だろう。それで行けると思ったんだったら、今の世界からずれまくっている。ぜひ、早く「男の子」から「男性」になってほしい(もし男性とするならば)。』