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朝からメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『  

今の標準的なカリキュラムは、歴史的な流れの中でつくられたそれなりに考えられたものだと思うが、一方で、決して絶対でも、十分でもない。これからの時代に必要なことの一つは、自らの学びにとって必要なカリキュラムを自ら考える、そのような態度なのかもしれない。

ある音楽関係の方に、このような話を聞いたことがある。一つや二つのヒットだけでなく、息長く、ずっと活躍できるそんなミュージシャンは、必ず、音楽を、系統だって勉強しているというのである。

たとえば、ビートルズの楽曲が良い、というだけでなく、ビートルズが影響を受けたバンド、音楽を遡る。次に、そのバンド、音楽が影響を受けたものを遡る。そのようにして、音楽の歴史の系統樹を遡って、全体を勉強している人は、強いという。

では、そのような音楽の系統樹のカリキュラムが、どこかで提供されているのかと言えば、やはり、自分でつくっていくしかないだろう。ワインの勉強も、漫画史の勉強も、そのカリキュラムを自分で考えて、検索して、つくっていくことができれば、その人は一生学び続けることができる。

今の学校教育のカリキュラムからは、たとえば、drama educationが欠けていると言われている。もし必要ならば、自分で補うしかないだろう。プログラムなどの教育も、与えられる前に、自分でやってしまった方が早い。

drama educationのカリキュラムと言っても、劇をやったりするのが大変だということだったら、自分で、シェークスピアのある劇のある役のセリフを覚えて、一通りやってみる、という経験をして見れば良い。そうすれば、そういう脳ができるし、身体ができる。

今日のように、情報空間が広がって、教養といっても、さまざまな分野にわたる時代には、自分でカリキュラムをつくれる人、カリキュラム自立の人が一番強い。カリキュラムは自分で作るという意識を持つことが、最強の学習者の条件だろう。』