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朝からメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『  

言うまでもなく、学問には本来切れ目もなく、始まりも終わりもない。現代を生きる上で必要な素養は、プログラムスキルを含めて多種多様だと思うが、どれくらいやれば十分ということもないし、どんなに少なくてもやらないよりはマシである。

大学にかぎらず、学校というビジネスモデルは、本来連続的で無限な学問というものを、いくつかの「コース」に切り分け、その「単位」を売ることで成立している。「単位」の認定のために、「テスト」や「レポート」などの課題を出し、それを「採点」する。

もちろん、「単位」制にメリットがないわけではない。自分の実力、達成度を客観的に見ることができるし、人によってはモチベーションになるだろう。一方で、本来は連続で無限のものをセグメント化することの弊害も大きい。ここに、学校というモデルの根源的な欠陥がある。

学校に行かずに、単位や試験と関係なく、連続的に学ぶことはもちろん可能だし、そうしている人はたくさんいる。現代のような、ネット情報環境が整った時代には、むしろ、そのような学習モデルの方が、有効な場合も多いように思う。

もし、学びを連続的、無限モデルでとらえた場合、学習者の進捗度、理解度、達成度の評価も、連続、無限数量モデルでとらえる必要がある。「単位」という人為的なセグメントではなく、人工知能などを使った統計的推量モデルが適用されることになるだろう。

edXを運営している人たちは賢いから、もちろん、以上のような課題、可能性には気づいているはずで、edXがコースや単位というメタファーを止めた時に、本当の教育改革が起こると思う。それは5年後だろうか、10年後だろうか。学校のあり方も、根本的に変わる。鍵は「コミュニティ」だろう。』