ニコロビンプレゼンツ
茂木健一郎さんからのメッセージ『本日、
オバマさんは広島に行かれる。どのようなことをお話になるのか、まだわからないが、就任直後に行った「
プラハ演説」に匹敵する、歴史的な所感が出されるのではないかと期待している。
オバマさんは今年で任期が終わりだけれども、アフリカ系初の大統領、
医療保険改革(
オバマケア)、
キューバとの国交回復などに加えて、やはり、
プラハ演説で記憶される大統領になるのではないかと思う。そして、今回の広島訪問である。
オバマさんは、
核廃絶に向けて、何もできなかったではないかという批判もあるだろうが、それが、現職大統領という立場の難しさだろう。
核兵器の抑止力というスキームの中で、できることは限られている。
むしろ、理想主義者としての
オバマさんの活動は、大統領の人気を終えたあとに始まるのではないかと予想している。その意味で、あと半年となった大統領の任期のこの時点で、広島での所感の発表は、タイミングが良いとも言える。
オバマさんの著書は、The
Audacity of Hope (希望を持つことの大胆さ)というタイトルだが、広島での今日の所感だからこそ、大胆さを打ち出すことができるのではないか。それは、実務的、儀礼的になりがちな
G7自体の
インパクトを遥かに上回る、歴史的意義を持つはずだ。』