破壊的イノベーションが実現するには、現状に対する批判的思考が欠かせない。その中には、政治的な文脈で、現状=与党を批判することも含まれるだろう。メディアが忖度して批判を手控えたら、現状変更の空気が作られない。
特に成長分野である情報関連技術や、人工知能といったシーズを、社会の中に展開していくためには、現状を批判的に見るロックな精神が欠かせない。忖度して、言いたいことも言わない空気では、社会が停滞する。
世界を見ると、確かに、批判的なことをあまり報じないメディアしかない国もあるが、そういう国はたいてい停滞している。あるいは、潤沢な天然資源に頼って経済運営をしたりしている。日本には天然資源はないし、停滞してもいけない。
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