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朝からメッセージ

f:id:barussnn127:20151112071531j:imageニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『
日本の政治を見ていると、政党の集合離散が頻繁に起こるという印象がある。特に、政権与党ではなく、野党側が新党の結成や解散を繰り返す。そして、その実態を冷静に見ていると、かたちを変えた指導者争いのように見える。
逆に言えば、政党の指導者の選挙が、うまく機能していないのではないかと思う。政党の指導者の役割はさまざまあろうが、その成績表は、世論調査における「支持率」に表れる。支持率は選挙における当落に直結するから、議員たちも真剣だ。
政党の指導者は、端的に言えば「この人を指導者にしたら、政党支持率が上がるかどうか」という基準で選ばれるのが妥当だろう。また、もしその指導者で支持率が上がっていなければ、何らかの方法で選びなおすのが、妥当であろう。
日本の政治で政党の集合離散が繰り返される一つの理由は、以上のような指導者の選出プロセスが何らかの事情でうまく機能していないことにあるのではないかと思う。本来、政党の規定で行われる選挙の日時でなくても、いつでも指導者選挙が行える体制にしておくべきだと思う。
オーストラリアのアボット首相が支持率低下と選挙結果への懸念から自由党内のターンブル氏から指導者選挙をすることを迫られ、選挙をした結果敗れて退陣した記憶は新しい(2015年9月)。本来、政党指導者は、いつでも、党内からの挑戦を受ける立場にあるはずだし、あるべきだ。
日本の政党の指導者選挙において、果たして、本当に政策が問われ、その人の指導で党勢が拡大するのかどうかを基準に投票しているのかも問われなければならない。派閥などの何らかの理由で、思想、指導者の自由市場が損なわれていることが、政党の集合離散が繰り返される理由の一つかもしれない。』