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朝からメッセージ

ニコ・ロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからメッセージ‼️『プロは無駄な残業はしない

プロ・スポーツを観戦すると、鍛え上げられ、ムダのない動きを見ることができる。合理的な動きは、美しい。プロ野球を見に行くと、投手やバッターだけでなく、テレビ中継ではなかなか映らない野手の細かい動きも見ることができて、そこに表れている身体のインテリジェンスにじわーっとくる。

回のチェンジの時に全力疾走する高校野球とはまた別の意味で、プロ野球選手の動きにはムダがなく、美しい。そして、ぼくが、いつも「あーっ」と感動するのは、試合終了の瞬間、どんなに凄かった試合でも、選手たち(特に負けたチーム)は、あっさりとベンチから引き上げてしまうことだ。

小学校の頃からプロ野球を見ているけれども、さいしょの頃は、試合終了のあと、ちょっと余韻にふけるというか、グラウンドに目を落として、「いい試合だったなあ」とか感嘆しても良いのではないかと思っていた。そのうちに、終了とともに潔くさっと引き上げる、あれこそがプロ精神だと思うようになった。

プロ野球選手の果たすべき「職責」は、試合中の動きだけであり、それに尽きている。試合が終わってしまったら、あとは休息、ないしは次の試合への準備と、さっと動く。つまり、グラウンド上の「残業」はなし。試合中にベストを尽くせば、あとは帰る。これがプロというものだろう。

年始に流れたニュースで、残業のことがあって、日本人の働き方についての議論があった。日本のホワイトカラーの生産性はきわめて低いことが知られている。さまざまな要因があるのだろうけれども、合理性を徹底的に追及していないというのが本質的問題なのではないかと思う。

ムダなペーパーワーク、会議はないか? 書類のための書類、会議のための会議になっていないか。経営上何の合理性もない新卒一括採用に未だにこだわっていることからしても、日本の企業経営が、合理性の徹底的な追及よりも、慣習や形式にとらわれていることは、容易に推定される。

働くときに、プロ野球選手たちの一連の身体の動き、つまり試合中(=仕事中)はきびきびと無駄なく美しく動き、試合が終わったらさっと引き上げる、あのイメージを頭の中に持っていると良いのではないか。残業のための残業、意味の無い長時間労働は、そもそもダサイ。プロは無駄な残業はしない。』
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