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朝からメッセージ‼︎

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからメッセージ‼︎『STAP細胞狂想曲から学ぶ

ネット時代にも、新聞やテレビは大切である。だから、敢えて苦言を呈したい。小保方晴子さんを、持ち上げたのは誰か? あの日の朝刊各紙忘れない。革命でも起きたのか、というほどの大見出しで、新しい万能細胞の誕生を大々的に報じていたのは、一体誰か?

しかも、リケジョだとか、ピンクの研究室がどうだとか、科学的本質と無関係なところで盛り上がっていたのはマスコミではなかったか? その根本をたどれば、「万能細胞」というインパクトと、ネイチャーという権威だろう。マスコミは権威が好きだよね。ネイチャーとか、ノーベル賞とか。

STAP細胞の一報を聞いたときの多くの科学者の正直な反応は「一体、どういうこと?」だった。弱酸性の液につけて、万能性を獲得するって、どういうメカニズム? ストレスって、身体の中で至るところでかかっているし(胃酸とか)、そんなこと、本当にあるのという健全な懐疑主義

ネイチャーに掲載されたということで、科学的真理が担保されるわけではない。これは批判的思考のイロハだが、あの時のマスコミは、まるで提灯行列のように、翼賛報道をしていたのではなかったか? それが、手のひらを返したようなバッシング報道。ははのんきだね。

誰かをスターにして儲かる。今度はバッシングして儲かる。株価が上昇しても、暴落しても儲かる金融工学と同じポジションに、マスコミは自分たちを置いている。商売だと割り切れば、別に大したことじゃないけど、もしそうならば、ジャーナリズムを標榜するのは、やめて欲しいと思う。

今度は、「STAP細胞はない」ということになっているらしいが、科学はそう簡単に断定できるものではない。事情に詳しい研究者に聞くと、何らかの条件で、万能性のスイッチが入る可能性は依然としてあるということ。あるもないも、決めつける方がマスコミ商売としては楽だろうけど、それは真実と違う。

誰も完全じゃないし、マスコミが完全なんて神話は逆に害があるし、これからもマスコミは大切だし、がんばって欲しいし、応援したいけれども、STAP細胞の件については、自分たちが最大のやらかし者だという自覚くらいは持って欲しいと思う。戦前の翼賛報道から、何も本質は変わっていない。』