陳腐なメッセージは要らない
グリーンピースが、ナスカの地上絵の付近の地上に、TIme for change! The future is renewable. Green Peaceという文字を「書いて」謝罪に追い込まれた。いろいろな意味で、残念なニュースだったと思う。
まず、ナスカの地上絵の「図」と「地」は一体のもので、「地」のところに足を踏み入れることが破壊につながるという理解、想像力がない。地球環境に配慮するということはそのような行為の連鎖を想像することだと思うが、今回のグリーンピースの行為にはそれが欠けていた。
次に、メッセージ自体が陳腐である。今や、地球温暖化などの問題は誰でも認知しているし、再生可能な社会の必要性も、別にグリーンピースに言われなくてもわかっている。この行為には、相手の知性を自分たちよりも低く見るという独善的な志向が感じられる。
今年のノーベル平和賞を受けたマララさんのメッセージと比較してみよう。マララさんの言葉には、彼女のヴィジョン、体験ならではの内容があり、耳を傾けるべき独自性がある。今回のグリーンピースの「メッセージ」は、陳腐なもので、遺跡をリスクにさらすだけの価値はなかった。
地球環境問題の解決のために本当にやるべきことは、再生可能な社会をつくるための技術的、社会的イノベーションだろう。COP20に集まったリーダーたちだって、環境問題が大切なくらいわかっているわけで、陳腐なメッセージを地表に置いたくらいじゃ何も解決しない。
ところで、今回のグリーンピースの行為に対して、「サヨクが」とか、「リベラルはこうだから」とコンピュータのアルゴリズムで書けるような文字列を並べている人たちも、同じくらい陳腐である。「左」も「右」も、陳腐な人たちからは、世の中に広げるべきアイデアは、出てこない。』
朝からメッセージ‼️
ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからメッセージ‼️『