ニコロビンプレゼンツ
茂木健一郎さんからメッセージ
『
最近のオリンピックの商業化を背景に、オリンピックのボランティアが無償であることを問題にする論がある。もともとオリンピックはアマチュアリズムで、アスリートはメダルや参加すること自体を名誉とし、賞金などの経済的見返りは直接得ない。ボランティア活動も基本は同じだろう。
アスリートの場合、メダルを得たり、あるいは出場することによって、有形無形の利益が得られるから、商業五輪においても、賞金などはなくても良いという合意がある。ボランティア活動についても、同じような社会的合意、その意義についての理解ができれば良いのだろうと思う。
東京オリンピック中の授業の実施について、考慮すべきという文科省の動きも議論がある。私は、教育効果というものは総合的に判断すべきものであって、大学や高校の授業、試験などをオリンピック期間中は実施せず、ボランティアに当てるという政策自体はただちに非難されるべきものではないと思う。』