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ニコ・ロビンインドメタシンブログ!!

エッセイいろいろな内容のブログ

いきなりメッセージ

エッセイ コラム

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『

創造性において、すでに蓄積された記憶や体験が「素材」となって、その結びつきや組み合わせから新しいものが生まれる創造性の過程について、もう少し考えてみよう。結びつきや組み合わせというと、たとえばブロックがあってそれを組み立てるというイメージが浮かぶ。

ブロックを組み合わせて、お城をつくるという場合、できあがったお城のイメージは新しいものだが、それを構成する一つひとつのブロックは、変化しない。要素として変わらないまま存在することが、むしろ構成上は重要な性質になっている。

一方、脳内の情報表現は、不変なブロックのようなものになっているとは考えられない。情報のコーディングの詳細はまだ不明だが、神経回路網の結びつきによって、その相互関係を通して一つひとつの要素がつくられるものと考えられる。

つまり、たとえば睡眠時や、ディフォルト・モード・ネットワークが関与するような脳の自律的な活動を通して、神経細胞相互の関係性が変化し、その結果、情報の要素自体が関係性を通して新しく生まれる可能性がある。個は固定ではなく、むしろ関係性を通して個が生成、定義されるのだ。

つまり、ブロックのメタファーを用いるならば、脳の自律的な活動を通して、ブロク自体がつくりかえられて、異なる「かたち」や「色」になるのが創造性のメカニズムだと言える。いわば、新しい「元素」が生まれるのだ。

逆に、脳内の結合を通して「ブロック」自体がつくりかえられるという視点から見れば、そもそもなぜある記憶や認知の要素が安定してその同一性を保つのか、ということが謎となる。これは意識のクオリア問題とも深く関係している。