ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『
他者に共感する能力は、私たちの中にどのように生まれてくるのだろうか? このプロセスについて定説はないが、ここでは、一つのあり得るシナリオを述べたい。
子どもにとって、親、特に母親は大切な安全基地である。子どもは、母親がいない時にも、「お母さんはこういう人だ」という内部モデルをつくり、それを安全基地の支えにしてさまざまなことに挑戦していく。
安全基地としての内部モデルは、私たちが最初に持つ他者のイメージである。子どもにとって、愛着対象である母親は絶対的な存在であり、自分の必要を満たしてくれる、万能のひとのように期待するし、またそう思っている。
』