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いきなりメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『

今は、インターネット上でたくさんの文章を読むことができる。そのためか、本を読む、という習慣がすたれてしまうのではないかという危惧がある。しかし、ネット上の文章と本は、性質の異なるものだと思う。

ネット上の文章は、断片的なものであり、その時々の状況を反映したものであることが多い。一方、本は、ある程度の長さを持ち、一つの世界観、宇宙を提示するものである。本というフォーマットでなければ表現できないことがある。

体験としても、本を読むということには、ネット上の文章を読むのとは違う何かがある。映像で言えば、断片的なクリップを見るのに対して、2時間程度の映画を観ることに相当する。本は、活字の世界の映画なのだ。

本を読む上で、電子書籍と、紙の本で、本質的な違いはない。ただ、一日中液晶画面を眺めている私たちにとって、ときには、紙という木由来の素材に触れることが、触感や、体性感覚、視覚情報の質という意味での一つの「箸休め」になることは事実だろう。

子どもたちに本を読むことの大切さを伝える時に使うたとえがある。本を読むと、読んだだけ、本が積み重なる。10冊読めば10冊、100冊なら100冊、1000冊ならば1000冊分の高さになって、その分、その上に立って、遠くまで見ることができる。』