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ナイターメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『

「ぼくは、『寅さん』シリーズの初期の、寅さんのあぶない雰囲気がとても好きなのです」と申し上げたら、山田監督は、「渥美清さんには、計り知れないところがあったのです」とおっしゃった。「最初に会った頃から、このひとには、何かとてつもないものがあると思っていた」と山田監督。

『寅さん』シリーズの円熟期には、あのようなキャラクターがすっかり定着した渥美清さんだったが、晩年になって、体調を崩された頃、出会った最初の頃に感じた、鋭い雰囲気が、ふたたび戻ってきたのだという。

渥美清さんは、敏感な人でね。話していても、ふっと油断すると、ギツと、鋭い目で見ていることがあった」と山田監督。プライベートのことは一切明かさず、ご自宅がどこにあるのかもわからなかった。親しい黒柳徹子さんでも、知らなかったろう、という。

山田監督が、スピーチされた。日本の映画の課題について、熱く語られた。日本映画には、もっと、公的なものを含めてサポートが必要だと山田監督は訴えられた。国として、映画を支援していかないと、他国の映画に比べて、ますます存在感が薄れていってしまうと。

今は、『家族はつらいよ』の続編の撮影を終え、編集に入っているという山田洋次監督。まさに、日本の映画史の中にある方だが、短い時間でも、親しくお話することができて、光栄だった。さまざまな、インスピレーションをいただいた。山田監督、ありがとうございました!』