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ナイターメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『

「先生」は、情報を持っていて、その「情報」が生徒に伝わる、というのが普通のモデルだろう。しかし、植田の様子を見ていて、いや、先生は「情報」ではなくて、「圧力」なんだな、と思った。人の前に立って、堂々としている、何かを期待させる、その圧力だ。

たとえば、ここに、岡本太郎さんがいて、ルネッサンスの絵画について話す、と告知されているとして、実際に岡本太郎さんが前に立って話し始める時、ほんとうに岡本太郎さんがルネッサンス絵画について詳細な情報を提供する、とは、実はみんな思っていないし期待しないのではないか。

むしろ、何を話し始めるかわからない、という不気味さ、というか予想のできなさ、というか期待感、というものが、岡本太郎さんが「先生」として人前に立つ、という「事象」において本質的なことのように思える。つまり、先生とは、「圧力」なのだ。

先生として必要な「圧力」は、どのようにして生まれるか。その人の経験か、知恵か。知識も確かに必要だろうが、それだけでは圧力にはならない。説得力というか、存在感というか。そのような魂のカクテルが必要だ。

以前アメリカの雑誌で読んだ記事で、アメリカ人にとっての最大の社会的悪夢は人前で話さなければならないことだ、とあって、へえ、アメリカでもそうなのか、と思ったが、人前で話すということはつまり「圧力」が必要だから、人を緊張させるのだろう。』