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朝からメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『 

談志師匠は、生前、「俺の悪口を言えば、30分は持つだろう」と言われていたそうで、弟子たちが将来、落語家として生活できる、そのネタを用意していた、ということかもしれない。いずれにせよ、無茶振りが談慶師匠を育てた。

有森裕子さんには、小出義雄監督の「無茶振り」の話をうかがったことがある。30キロ走った後で、いきなり、「今日は1万メートルのタイムトライアルをやるぞ」などと宣言されたのだという。大抵の選手は、「それは無茶だ」と抵抗する。

しかし、有森さんは、素直に走った。考えてみれば、マラソンのオリンピックの本番は、一回だけ。その日に体調がどうなっているかわからないし、天候もわからない。30キロ走った後で、1万メートルのタイムトライアルを走る、くらいの負荷があっても、当然と言える。

無茶振りが、精神や体力を鍛えて、本番に強い精神を育てることは間違いない。ただ、立川談志師匠や、小出義雄監督のように経験や見識があるから成立したのかもしれないわけで、ヘタにやれば、今ではパワハラやブラックなんとかになりかねない。

無茶振りの効用はあるとして、今有効なのは自分で自分に無茶振りすることだろう。少し無理、とても無理、と思われることを自分に課して、やってみる。キツかったら、少し緩める。そうやって負荷を調整して、自分を伸ばす。

私自身、自分で自分に課す無茶振りが好きである。無茶振りしか、人生の伸びしろを広げる方法はないようにも思う。だから、立川談慶師匠や有森裕子さんの話をうかがうと、へえ、と面白くて、人間の可能性は計り知れないな、と考える。』