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朝からメッセージ

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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『

ギャラリーの運営においては、「スケール」が大切だというのである。ギャラリーは、「無駄な空間」だという。天井が大きく、壁しか使わない(使えない)。そのような空間があることの意味は、アーティストの育成だと三潴さんは言う。

小さなスケールで、小さなキャンバスで描いていると、どうしても作品がそこどまりになってしまう。「大きな作品は、ごまかしがきかない」と三潴さんはおっしゃった。大きなスケールで作品を描いて、初めてぐんと伸びるアーティスト性があるというのだ。

絵のスケールで、マーケットも変わる。三潴さんはある時アーティストに出会ったが、その人は、才能はあるけれども、百貨店で売りやすいように小さなスケールの作品ばかり描いていた。その人の作品を三潴さんは買って、ギャラリーに移籍の交渉をしたのだという。

三潴さんは、アーティストは、水の中を泳ぐ魚のようなものだとも言われた。小さな、水たまりで泳いでいたら、そこで終わる。大海に放てば、次第に感性や筋肉が発達してくる。ギャラリストの役割は、大海を用意することだと。

三潴さんのお話は、芸術だけでなく、すべてのことに通じると思う。特に教育においては、広々とした空間で子どもたちがはねたり走ったり飛んだりできるようにすることが大切ではないか。広々としたスケールをどう確保するかは、普遍的な問題だ。

昔、「大物を育てるには、天井を高くすれば良い」というコマーシャルがあった。自分が運動している空間のスケール感は、時々メタ認知し、チェックしてみるべき問題であるように感じる。三潴さんのお話、ぜひ放送で聴いてください!』