ニコ・ロビンインドメタシンブログ!!

エッセイいろいろな内容のブログ

朝からメッセージ

f:id:barussnn127:20160704092006j:image

ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『  

ぼくがもう20年近く行きつけのある居酒屋さんがいる。そこに、バングラデシュから来た、気のいい兄ちゃんがいた。ハッピを着て、一生懸命働いていた。いつもにこにこ、笑っていた。

その兄ちゃんの顔は、どういうわけか横長で、お豆のようだった。それで、生ビールを頼むと、ドン! と勢い良く持ってきた。ぼくはせっかちだから、すぐに注文しようとすると、「まずは乾杯してください!」と言うのだった。

バングラデシュから来て、日本人以上に日本語がうまく、気働きができて、ほんとうにいい兄ちゃんだった。その兄ちゃんが、その居酒屋の看板で、心の支えで、笑顔の中心だった。

そのバングラデシュの兄ちゃんが、ある時、店にいなかった。マスターに聞いたら、お母さんの病気のせいで、国に帰ったのだという。国に帰って何をしているのか、と聞いたら、商売をしているという。

あのお兄ちゃんのことだから、バングラデシュに帰っても、きっと、相変わらずの気働きで、元気に飛び回っているに違いない。お母さんのご病気が心配だが、無事回復されていることを祈りたい。

今回の事件で、背景となるバングラデシュ国内の政治的対立などが報じられると、あの兄ちゃんのことを思い出す。そして、ある国に対するイメージは、その国の人をひとりでも、親しく知っているかどうかで全く違うのだと、国を超えて友人を持つことの大切さを、改めて実感するのである。』