2016-05-13 朝からメッセージ コラム ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『「うりずん」は、微妙なバランスの上に成り立っている。寒すぎてもいけない。暑すぎてもいけない。ちょうど、気持ちがよいくらい温かいのがいい。この、うまい頃合いという視点から見ると、人生のうりずんは、過渡期にこそあるのかもしれない。例えば、苦労して、努力した人が、成功をつかんだ、という場合、その人生のうりずんは、功成り名遂げた後ではなくて、むしろ、苦しい中にがんばって、やっと光が少し見えてきた、そのあたりにあるのではないかと思う。「うりずん」は、人生という波乱のプロセスに訪れた、一瞬のひだまり、ひとときの木漏れ日のようなものかもしれない。そう考えて人生というものを見ていると、移り変わりの気配にこそ、注目すべきだと思えてくる。』