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朝からメッセージ

f:id:barussnn127:20160504065528p:imageニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『
周囲でどのようなことが起きているか、ということを感じる「マインドフルネス」は、環境はもちろんだし、自分のこと、さらに大切なことには、他人の存在にも向けられる。

人が複数いて、その中に自分がいるとき、それぞれの人が、ああ、こういう感じだな、とか、こういう存在だなとか、あのように感じているのだな、ということが、風景のようにぱっと感じられるのがマインドフルネスだ。

ところが、困ったことに、周囲の人たちを群像のようにありありと感じるマインドフルネスは、自分が喋り始めたり、何かの行動をし始めたりすると、曇ってしまって、その精度が落ちてしまうことが多い。ここに、すれ違いの多くの原因があるように思う。

人は、何かを喋っているときは夢中になりがちで、よほど注意深く相手の表情を見て、そこから感じられる人でないと、周囲を見られなくなってしまう。平場でマインドフルネスを持ちうる人でも、話したり行為したりするときには危うくなる。

しかし、人間は、もちろん、行動しないわけにはいかないから、マインドフルネスの静かな湖が曇る瞬間を迎えることは仕方がない。しかし、その場合でも、話しながら、注意の一部を、相手に向け続けることはできる。ある程度の訓練をすれば。

会話におけるターンテイキング(話者交代)においては、自分は湖になったり、曇ったり、代わりばんこになるのが理想であり、最善だろう。もっとも、最初から最後まで曇ってしまっていて、それに気づかない人、時間帯もあるのが実情である。』