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いきなりメッセージ

f:id:barussnn127:20160420133414j:imageニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『
2011年の東日本大震災の時、余震がずっと続いていて、何度も、大きな揺れがあった。次第に、揺れがあるのが当たり前になって、いつも地面が揺れているような気持ちになった。いわゆる「地震酔い」である。

東北の被災地のみなさんが筆舌に尽くしがたい大変な思いをされていたことはもちろんだが、東京も照明が暗く、余震が続き、いつも緊急地震速報に身構えていて、原発事故もあり、毎日が緊張の連続だった。

さまざまな日程のほとんどがキャンセルになり、ふだんならば週に1,2度はどこかに出かけるのに、ずっと東京にいた。ようやく羽田から飛行機に乗ったのは、震災から3週間くらい経った時だったと記憶する。

向かったのは、山口県だった。3週間ぶりに、講演の仕事があったのである。飛行場に着いて、山間の温泉地を歩いていると、平穏で、ゆったりとした時間が流れていて、それまでの緊張感が、ふわっと消えていくような、そんな充たされる思いがあった。

東北から東京にかけては、まだまだ緊張と不安の日々が続いていたが、同じ日本の西に、ニュースなどを通して心配はしてくださっているものの、平穏な日常が息づいていることに、「ああ、助かった」という思いがあったのである。

世界は多様で、平行していていいのだと思う。遠くの被災の方々に思いを馳せることと、自分たちの日常を大切にすることは、両立してよい。あの時、山口の山間の温泉地を歩いてほっとした気持ちを、今朝、久しぶりに思い出した。』