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いきなりメッセージ


ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『
f:id:barussnn127:20160313124334j:imageAlphaGoが三連勝した。人間の完敗である。今後、一勝でもできるイメージがあるか。しかも、人間が、想像できないような手を打つ。しかも、それが、後で利いてくる。これは、もはや、「天才」の領域ではないか。

天才とは、文脈の中での卓越と、文脈からの逸脱のかけ算である。その意味では、AlphaGoは、人間の指し手に学んだ、という意味では文脈の中で卓越しつつ、その人間が想像できない手を打つということで、文脈を逸脱している。

囲碁を打つ人が、時々、筋がいいとか、悪いとかいう。そのような美意識は、確かに、碁の力を反映すると同時に、制約条件にもなりうる。「美意識」というのは両刃の剣で、私たちを導く原動力にも、縛る鎖にもなる。

人間は、時に、美意識で相手を批評し、「あいつはセンスが悪い」などと揶揄するが、AlphaGoは、そんな碁打ちたちの美意識を超越している。それは、普通は弱いことを意味するが、強さにもつながることが証明されてしまった。

今回の結果で最も衝撃的なのは、人間の「直観」なるものが、たいしたものではないということがわかってしまったことだろう。AlphaGoは、考える人にとっては、今後長きにわたって、自らの美意識や直観を疑う自己懐疑のきっかけになると思う。』