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朝からメッセージ

f:id:barussnn127:20160307070341j:imageニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『
昨日のパネルディスカッションは、私を含め7名の方がいた。そうなると、普通に考えて、発言する時間は、7分の1になる。そうなると、7分の6の時間は、ただ、人の話を聞いているだけ、ということになる。

ここからは全く私自身の問題なのだが、ただ人の話を聞いているだけだと(特にパネルディスカッションの時は、パワーポイントなどの視覚情報もないわけだから)、なんというか、脳への負荷が小さすぎるのである。それで、退屈してしまう。それで、手元で絵を描くことになる。

もちろん、お話はちゃんと聞いている。その証拠に、昨日のシンポジウムにいた方は、私がちゃんと受け答えして発言しているのを見たはずである。また、絵を描いていると、客席からは、メモをとっているように見える。結果として、ちゃんとシンポジウムに出席しているように見える。

ところで、英語にはあるが日本語にはない概念というのが時々あって、doodleもそうだと思う。「落書き」などと訳されるが、doodleのポイントは、他のことに注意を向けている間に上の空で描く絵、ということで、電話をしながら描くのが典型的なdoodleである。

昨日の私のdoodleも、シンポジウムで他の先生の話を聞きながら描いているので、まさに定義どおりのdoodleである。そして、doodleは無意識を解放することが多い。昨日の眠っている猫ちゃんシリーズや、月で遊ぶ猫の絵は、自分でも「へえ〜」と驚いた。

意識的に思いつこうと思っても、なかなか思いつけないようなものが、他のことに注意を向けながらの、上の空のdoodleだと、出てくることがある。doodleが、創造性のツールとして注目される所以である。』