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いきなりメッセージ

f:id:barussnn127:20160202125026j:imageニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『
昨日、英語なんて道具でしかない、大したことない、と書いたけど、同時に、どうせやるんだったら、ちゃんとやれば、日本の英語教育、最悪でしょ、みたいに書いた。さて、英語を学ぶ際、ポイントの一つは、英語独特の表現のクオリア、みたいなことだと思う。

英語を話したり書いたり読んだりするとき、日本語からスタートしようとするからダメなんで、英語は英語でパス回しすればいい。そう考えると、英語だけにしかない表現とかが、とてもいい感じで、それが好きになると、英語、自然に上達してくる。

今朝、CNNのサイトを見ていたら、アメリカ大統領選でトランプ候補が「真実の瞬間」moment of truthを迎えているとあった。この表現、私はとても好きで、日本語にはなかなかないなあと思う。

Moment of truthは、なにか重大な状況に直面して、自分の真価が問われること、自分がどのような人間であるかが明らかになる、という感じで、から騒ぎのあとに、しゅんと自分に戻ってきて、自分の姿を鏡で見て魂の自己認識をする、というイメージとなる。

また、moment of truthは、スペイン語ではel momento de la verdadと言い、闘牛において、闘牛士がいよいよ牛に止めを刺す、その瞬間を指す。時には闘牛士がやられてしまうこともあるわけで、生きものと生きものが出会い、運命が決まる、その刹那である。

もちろん英語だけが特別なんじゃなくて、例えば、ドイツ語にはドイツ語ならではのクオリアがあって(ぼくはAhnungとか、魔弾の射手に出てくる、Herr ohn’ Anfang und ohn’ Ende!とか、そういう表現好き)、いずれにせよ語感を楽しむとその言語が自分に近くなる。』