筒井さんと、神とは何か? 人間にとって、生とは、死とは、なぜ戦争はなくらないのか、といった問題についてお話するのはとても楽しかった。最近になって突然再びのベストセラーになった『旅のラゴス』のお話もした
『旅のラゴス』は、ジブリが映画化を申し込んだが筒井康隆さんがお断りになった、という噂から突然売れ出したとのことだが、そのような事実はないということである。筒井さんとしては、映画化されるのならば、どうぞ、というお気持ちだということ。
『旅のラゴス』は、確かに名作である。しかし、それだけでなく、自分の作品は多様だから、それをあれこれと読んでもらえたら、と筒井さんはおっしゃっていた。作品の傾向によって読者が分かれてしまうというのである。