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朝からメッセージ

f:id:barussnn127:20160112070619j:imageニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『
こんな笑い話がある。米国のビジネスマンが、南の島の漁師に、「もっと大きな船を買うと魚がたくさんとれてお金がもうかる」と薦める。「もうけてどうする?」と漁師が聞くと、「バカンスで南の島にも行ける」と言う。漁師は肩をすくめて「もうすでにいるよ。」
このジョークの教訓はなにか? 普通は、経済の論理のおろかさや、「文明」の価値観の限界などを示したものだと考えられるが、こんな見方もできる。つまり、米国のビジネスマンは、ある意味では正しい。彼は、「コントラスト」の大切さを説いていたのだと。
確かに、南の島の生活は楽しい。青い海、温暖な気候、うつくしい自然。そこにずっといるというのはうれしいことのようだが、一方で、普段は「北」の文明の中で働いている人が、時に休暇で南の島に来るからこそ持つよろこびもある。
人間は、コントラスト、変化、差異から歓びを感じる。ビールが好きな人が、最初の一杯をうまく飲もうと、のどをからからにするというのは一つの知恵だ。ずっとビールを飲みっぱなしだと、それほどの歓びは得られないだろう。
もちろん、あのジョークを、そんなにあくせく働いて何になる、という文明批評ととらえるのは基本である。その上で、コントラストの大切さ、という視点から見直すと、いろいろなことが見えてくる。
こんなことを思ったのも、先ほど、NHK総合で、タイで珍しい寒波がきて、冬の気候をたのしむために観光客が来ているというニュースを見たからで、人生に刺激を与えるためには、コントラストをうまく使うことだと思う。』