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いきなりメッセージ

f:id:barussnn127:20160111122753j:imageニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『今日は成人の日。20歳で成人とするのは、便宜上のことに過ぎず、ほんとうは、「成人」(一人前?)になるのは、それぞれのタイミングだし、その時期は一つでもないように思う。今日は、「成人」のタイミングについて考えてみたい。
「成人」のタイミングは、さまざまである。一つには、自分で働いて、お金をいただく、という経験をした時かと思う。働くことの大変さ、大切さが身にしみる。その意味では、アルバイトをしている高校生は、その部分においては「成人」していると思う。
子どもの頃から、当たり前に思っていたさまざまなことが、実は多くの人たちの営為によって支えられていることを、自分自身が運営する側に回ってわかるときも、「成人」と言っていいのではないかと思う。当たり前のように回っている社会の背後に、さまざまな人たちの努力がある。
自分のことを、客観的に見られるようになるのも、「成人」の一つのきっかけと言ってよいと思う。家族や友だちといった身近な人たちの愛情に満ちた眼だけでなく、社会の側から、もっと厳しく言えばマーケットの中で、自分がどう評価されるか。それがわかった人は「成人」だろう。
「成人」とは、自分と社会の関わり方がわかることかとも思う。自分はどのようにして社会の中で役に立って、生きていくことができるのか。その意味では、20歳でも、まだ学生をやっていると、なかなか完全な「成人」とは言えないかもしれない。
アイドルやモデルさん、タレントさんなどで、十代から社会の中でもまれて活動している人は、以上のような意味で、「成人」しているなと感じることがある。若くして職人さんになったり、現場で働いている人たちも同じである。
一方、30歳くらいになっても、まだ「成人」していないと感じる人もいる。社会との関わり方がわからなかったり、自分のことを客観的に見ることができなかったりするのである。成人することは難しい。自分自身だって、あやしいものである。
というわけで、成人のタイミングはさまざまだし、ほんとうに成人することは難しいと思いますが、この度成人式を迎えられた新成人のみなさん、おめでとうございます。偶有性の海に飛び込め!』