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朝からメッセージ

f:id:barussnn127:20160108075234j:imageニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『現行140字の制限を、1万字にすることを検討しているというtwitterの動向が報じられてから、さまざまな意見が出ている。私は賛成でも反対でもない。一方で、140字の制限が外れると、twitterのユーザー経験は、今と全く違ったものになると思う。
私がtwitterに登録したのは2009年のことだが、その時決め手になったのは、各ツイートに固有のURLがつくということだった。つまり、後にツイートを明確に引用できる。この視点からは、ツイッターは、常に、「マイクロブログ」であった。
フォローなどのSNS的な機能と、各ツイートにURLが与えられたマイクロブログという性格が合わさったのがtwitterであったが、今回、仮に140字の制限が緩和されると、より「ブログ」の性格が高まる。「マイクロ」がとれてしまう。
140字という制限は、ツイッターの表現に対する進化をうながす淘汰圧でもあった。人々は、より簡潔に、本質をストレートに表現することを心がけた。RTというかたちで、短く表現されたミームが、その内容によって拡散する競争も起こった。すべて、「マイクロブログ」だったからこそである。
タイムラインは、140字以内の表現が並んだ、一種の注意共有システムだった。ますます人々のアテンション・スパンが短くなる現代において、ブログの長文を読む時間はなかなかない。ツイッターは、短い可処分時間で多数の人の表現に触れる、一つの解決法だった。
ツイッターの140字という制限が撤廃されても、TL上では短い文字数を表示して、クリックすると全文が表示されるという仕様が検討されているという。見る側の経験は、ある程度保存されるだろうが、書く側には、短い文字数での表現という淘汰圧が働きにくくなる。
ツイッターの140字以内の表現制限は、英語圏でもある種の俳句的簡潔表現として受容されていて、それが、メディアで引用される際にも、ツイッターの最大のブランディングになっていたように思う。制限撤廃は、それを手放すことにもなり、ツイッターにとって必ずしも得策ではないだろう。
放送では、短い印象に残るコメントをsound biteという。ツイッターがもたらした、文字によるsound biteは、必ずしも悪いものではなかったと思う。140字制限が撤廃された時に、この連続ツイートをどうするかは未定だが、いずれにせよ、今までと同じユーザー経験はそこにない。』