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朝からメッセージ

f:id:barussnn127:20151124064810j:imageニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『
その人が走ること自体
昨日、有森裕子さんが企画したエンジン01の駅伝があって、ぼくも走ったのだけど、他の人が走っているときに、「はっ」とする「発見」があった。速い人は速いし、そんなに速くない人はそんなに速くないんだけど、走るフォームの魅力は別だということだった。
特に、第一走者は、一斉にスタートするから、速さが簡単に比べられる。先頭を走っているランナーのフォームは、確かに効率がよく、回転も速く、美しかったが、後から行く人のフォームだって、それぞれ個性的だったし、なんというか、魅力的であった。
いちばん驚いたのは、先頭を行く速いランナーのフォームよりも、むしろ、後から行く遅いランナーのフォームの方が魅力的に見えるケースもあったことだった。どちらと友だちになりたいか、と聞かれたら、遅い方、と答えたい場合もあった。それで、ぼくは、へえ〜と驚いてしまった。
走るのが競争だったら、速い方がいいに決っている。何しろタイムできれいに順番が出るから、3位より2位が、2位より1位がいいに決っている。オリンピックでは上位はメダルがもらえる。入賞はまだいいが、参加しただけだと普通は残念だ。
ところが、走っているのを見ると、そんなに速く走ってはいないランナーの走りも、それなりに魅力的だということに気づいた。してみると、0.01秒でも速い方がいいというのは、一つの単純なイデオロギーに過ぎないのだろう。速く走ることよりも、むしろ、その人が走ること自体の方が大切なのだ。』