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朝からメッセージ

f:id:barussnn127:20150829101735j:imageニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからメッセージ『政治家が先か、有権者が先か。ぼくは、有権者が先だと思っている。いろいろな政治家の方と話して、選挙の現場も見て、支援の会にも隅の方で出席させていただいて思うのは、政治家の方は、たいへんお気の毒なことに、その生活時間の過ごし方がきわめて「貧しい」ということだ。
「貧しい」と書いたのは、敢えて議論を起こしたいからで、つまりは、政策をじっくり考えて、練るための時間がない。国会議員ならば、週末は地元に帰って支援者の宴席まわり。10も20もはしご、という話はよく聞く。そのほかにも盆踊りがどうだ、体育祭がどうだと、顔を出すのが仕事になっている。』
なんかのイベントで、地方でお話させていただく時など、よく首長や議員の先生が出席されているが、ぼくはたまたまその時一回だけ行くからいいが、政治家の人はたいへんだと思う。5分かそこら、儀礼的な挨拶をして、顔見せをして帰っていく。実質的な意味は、おそらく、ほとんどない。
支援の集会に行っても、なんだか怪しいオーラの人たちが混じっている。つまり、その政治家のヴィジョンや政策に共感して、何か力になりたい、応援したい、というのではなく、隙あればなんか取り行ってやろう、利益を誘導してやろう、みたいな雰囲気の人たちが多くて、気の毒だなあと思う。
政治家の失言が時々問題になるが、つまり、政治家の時間の過ごし方が、quality of lifeとして良くないので、魂が荒れるのだ。有権者も、夏祭りにうちは来なかったけどあっちはいった、あっちの宴席には行ったけどこっちの宴席にはこなったみたいなくだらないことを言わないで欲しい。
もちろん、有権者に直接会って、意見を聞いたり、困ったことが何なのか、生活上でどんなことが課題なのかを知るのは大切だ。しかし、そのような現場は夏祭りや冠婚葬祭や宴席にはない。もっと別のやり方があるはずだ。まずは、有権者の方が、そういうことを政治家に求めるのはやめてほしい。
挨拶まわりに疲れ、顔見せすることが選挙運動で、地元の有力者と酒を酌み交わすことが政治だと思い、あげくの果て政治家の魂が荒れ、人間として大切なことを見失って、困るのは結局有権者だ。有権者としては、くだらないことを政治家に求めず、じっくりと政策ヴィジョンを練っていただくこととしたい。