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朝からメッセージ

f:id:barussnn127:20150619090731j:imageニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『
から入ると、ぼくは「売国奴」という言葉が字面も含め嫌いで、自分では絶対に使わないし、使う人は心の中で軽蔑している。そもそも、日本をあいすべきだ、と言っているわりには、中国っぽい(まさに漢字だし)表現、考え方を使っているところがダサいと思う。
で、突然どうでもいい? 話になるのだけれども、ぼくは「イケメン」という言葉が下品に思えて、絶対に自分ではつかわない。自分自身が「イケメン」ではない、ということと全く無関係に、「イケメン」という言葉を使う女性は心の中で敬遠するし、マスコミでも安易に使ってほしくないと思う。
ところで、「イケメン」の「メン」ってなんなのだろう、と前から疑問に思っていたが、今、NHKのニュースで「イケメン」のゴリラの話をやっていたので、ついに「イケメン 語源」と検索してみた。「メン」は「面」という説と、「men」という説があるのだという。だいたい、思っていた通りだ。
そこで思うのだが、「イケメン」の「メン」が「men」だとすると、なぜ、「彼はイケメンね」という時のように、単数を指す場合でも、いきなり複数形になっているのか。ちなみに、単数形にして言ってみると、確かに、ちょっと語呂が悪いというか、音がしっくりこない気がする。
それで、全然関係ない話に飛ぶんだけど、ぼくが昔大学生の時家庭教師をしていた頃、教え中学男子4人(なんと4人同時に教えていたのだ!)のうちの鈴木兄弟が、当時やっていたCMの「ミ〜ク〜ロマン!」というフレーズを、複数形にして「ミ〜ク〜ロメン!」と叫んで、喜んでいたことを思い出した。
鈴木兄弟というのは一卵性の双子で、一緒に教えていたのである。ミクロマンをミクロメンと複数形にして叫んで喜んでいたのは、中学に入って英語を学んで、文法を知っているぞ、というよろこびと同時に、日本語の語感として、「メン!」で終わった方が気持ちがいい、という自覚があったからだろう!
確かに、「メン」で終わる日本語は気持ちがいい。「タンメン」とか、「蒙古メン」とか、「Gメン75」とか、剣道でも、「メン!」と叫んで一本決まると気持ちがいい。そうか、あの時、鈴木兄弟は、「メン」という日本語の音が持つ根源的な快楽を、中学生ながらに知っていたのだ!
ということは、「イケメン」という、ぼくがきらいな、下品な日本語も、ひょっとすると、「メン!」という日本語の音の語感の心地よさによってこの世に召喚された新語かもしれない。ああ、言霊の深さよ。まさか、NHKニュースから、鈴木兄弟の思い出、そして言霊にまで思いが至るとは思わなかった。』