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朝からメッセージ

ニコ・ロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ『  f:id:barussnn127:20150529072147j:imageのは、ボールがひとつあれば遊べる、という点にあるのではないだろうか。

かつて、ブラジルのリオデジャネイロに行ったとき、コパカバーナに向かう海岸で驚いた。行けどもいけども、ビーチに沿ってサッカーの「フィールド」が設けられ、子どもたちがボールを蹴っている。砂浜だから足はとられるだろうが、それでも目を輝かせて蹴っている。

インドネシアでも、家の前の舗装されていない土の道で、子どもたちがサッカーボールを蹴っているのを見たことがある。誰でも、どこでも、ボールが一個さえあればサッカーを始めることができる。その手軽さが、地球規模のサッカー人気を支えているのだろうと思う。

もちろん、素晴らしいサッカーの環境もある。イングランドでは、芝生がどこでもふんだんにあり、子どもたちがサッカーをしている。芝生と土では、プレイの幅や、身体の使い方が違うから、いつも芝、というのは恵まれている条件である。イングランドの子どもたちは、幸せである。

日本では、まだ小学校の校庭などには芝がないから、子どもたちは土の上でサッカーをしている。ぼくが子どもの頃も、石が転がっていたりぬかるみがあるグランドで、ボールをみんなで追いかけていた。ボールひとつで、みんなが楽しめた。

世界には、まだまだ貧しい地域があり、恵まれない子どもたちがいる。サッカーが地球規模の人気スポーツになった背景には、ボール一個で始められるという手軽さがあったのだろう。いわば、サッカーは、貧者のスポーツでもある。FIFAのニュースを見て、サッカーの原点について考えたのである。』