衆議院でも、当選回数で「大臣」の「適齢期」が決まるなど、年功序列な傾向がある。むろん、立法府の実務的なノウハウなど、経験を積み重ねなければわからない側面もあるだろう。一方で、さまざまな分野で活躍している方が、ある特定の時期だけパブリックの奉仕をするかたちがもっとあって良い。
そもそも、多くの方にとって、パブリックの仕事をするのは、プライベートな負担、犠牲も多く、必ずしもうれしいことだけではないだろう。それでも、社会のため、国のためにある時期は仕方がない、と奉仕の精神でやるのは、まっとうな感覚だと言えるだろう。もっとそんな人が入ってきて良い。
政界への切符が片道のみだと、どうしても参入する人が限られてくるし、権勢欲はないけれども、公共のためにならば数年間は仕方がない、というタイプの人は政治家をやらなくなってしまう。極端な話、議員の一部はくじ引きや、立候補制じゃなく住民が勝手に投票して指名するかたちにしてもいい。』