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いきなりメッセージ

f:id:barussnn127:20150427121606j:imageニコ・ロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ❗️『
このところ、都内を歩いていると、いろいろなところで区議会議員選挙の掲示板があった。50名とか、60名とか、そんな数の候補者のポスターが張ってある。それを眺めて、呆然としていたのは、おそらく私だけではあるまい。

N人の候補者から一人を選択する、という認知課題において、Nが大きくなると、それだけ負荷が高まるのは当然である。Nがある程度以上大きくなると、実質的な選択は難しくなり、次第に、その選択は「適当」、「いい加減」になっていってしまうことは、避けられないことであろう。

つまり、N=数十名の候補者から、1人を選ぶ、という東京都内の区議会議員選挙は、認知プロセスとして、ほとんど成立していない、という結論にならざるを得ない。有権者は、数年に一度その状況に直面して、驚き、「なんじゃこりゃ?」と思い、それでもなんとか投票するわけだが、専門家たちはどうか?

現状の区議会議員選挙が、制度として、認知プロセス的に機能していないということは、当の議員たち、区議会関係者、選挙管理委員会はコモンセンスにもとづき、認識している(べき)はずであり、それでも放置しているというのは、一種の職務怠慢であると言わざるを得ない。

区議会議員選挙を認知的に成立させるためには、一つの区を複数の選挙区に分け、それぞれの区の定数を、候補者の数Nが、有権者の選択が認知的に成立する程度(経験上、ヒトケタか?)に抑えられるようにしなければならない。区割りや、定数の割り振りが面倒だろうが、そうしないと選挙が機能しない。

結局、昨日私は数十名の「候補者」のポスターが並んだ掲示板を前に呆然とし、以上の感想を持った上で、「政党」と「ジェンダー」を手がかりとし、最後は候補者の顔をフィルターとするアルゴリズムで投票した。現在の機能不全の区議会議員選挙制度が、そのようないい加減な投票を強いたのである。』