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朝からメッセージ

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ニコ・ロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ❗️『中国が主導する「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」への参加国が予想に反して多くなり、日本や米国など、参加を表明していない国が対応に苦慮している。日本や米国が中心となるアジア開発銀行(ADB)に向けての対抗策とも見られ、参加してもしなくても難しい対応となりそうだ。

情勢変化のきっかけになったのは、英国による参加表明で、これで、AIIBへの参加の機運が高まった。中国が台頭する中、国際的な(金融)秩序の形成に今回のように中国が戦略的に関与してくることは当然予想される。なぜ、AIIBのニュースが人々を困惑させるのか、その原因を分析すると面白い。

端的に言えば、中国の、国際秩序形成の担い手としての「資質」が問われている。中国は議会制民主主義の国ではない。国の統治は権威主義的で、人権の保護など、近代的な価値観が浸透していない。そもそも、その国家体制は、共産主義なのか資本主義なのか、イデオロギー的にはっきりしない。

中国の台頭は、今のところ、世界の人々を感化し、影響を与えるような新しい価値観の登場というよりは、むき出しの物理的実力として認識されている。どのような価値観を担っているのかよくわからないが、とにかく、ビジネス的、そして軍事的に無視できない。そんな、不可解な存在として中国はある。

巨大な存在である以上、中国とビジネスの取引をすることは当然である。しかし、国際秩序の担い手、ということになると、そこでは理念や価値観が問われる。では、中国の理念や、価値観は、一体何なのか? 人類の思想史の中で、その真価が吟味できる程度には、明らかにされていないように思う。

英国や米国が台頭してきた時には、そこには、「自由」や、「民主主義」、「市場」と言った、(人類の福祉に対する影響の内実は別として)人々が認識し、議論できる価値観があった。中国の台頭には、それはない。残念ながら、自分たちの利益を戦略的に図るという印象以上を国際社会に与えていない。

以上の分析は、中国に厳しいという印象を持つ人もいるかもしれない。しかし、今回のAIIBのように、実際に国際秩序の形成に関わるステージにきた以上、中国が、その社会や統治機構のよって立つ価値観や理念を明確にすべき時期だと私は考える。そのことで、中国の台頭の意味も、より明確になるだろう。』