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朝からメッセージ❗️

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ニコ・ロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ❗️『
持続可能性のかたち

何か、勢いのあるものがあるときに、その勢いに乗ってしまおう、というのもひとつの考え方だし、いや、少し距離を置いておこう、というのも別の考え方である。そして、最近よく言われるところの「持続可能性」という視点から見れば、距離を置く、ということがひとつの「叡智」である場合もあると思う。

「飛ぶ鳥落とす勢い」の事象がある時に、その勢いに寄り添って、自らもその勢いの守護者になろう、というのはひとつの生き方である。その人は、権勢の一部を自らのものとし、描いていたヴィジョンを実現できるかもしれない。勢いには乗らなくては損だ、という考え方も理解できる。

一方で、万物は流転し、勢いのあるものの勢いも、やがて減じることもある。歴史的に後世がそれをどのように判断するかは、別の話であることもある。勢いのある動きに寄り添い過ぎたものは、その勢いが減じたときに、巻き込まれる可能性もある。

このようなことがあるから、「持続可能性」、あるいは長い期間の継続性を考えようと思ったら、勢いのあるものにも、勢いがないものにも、等しく距離を保って、中立であるのがいちばんよい。日本にかぎらず、世界の歴史を見ても、長く続いているものは、必ずそのような叡智を持っているはずだ。

プリンシプルも大切である。その時々に勢いのある事象に左右されず、自らの「中心」を外さす、物事を考え、接すること。プリンシプルを貫き、寄り添うことが、結果として、さまざまな時の勢いに適度な距離を置くことにつながるのであれば、それは、最高の持続可能性のかたちとなるだろう。』