ニコ・ロビンインドメタシンブログ!!

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朝からメッセージ❗️

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久しぶりニコ・ロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからのメッセージ❗️『ルミネの動画炎上は、社会の新陳代謝であった

ぼくが学生の頃は、海外に行って日本に帰る飛行機の中は、みな熱心に新聞を読んでいた。その間、日本のニュースが一切入ってこなかったからである。最近は、ネットで即時に伝わるので、海外にいてもあまり変わらない。それで、ルミネのコマーシャルが「炎上」していることも、バンクーバーで知った。

動画を見てみたが、「第一話」は、確かにひどい。しかし、ぼくが同時に思ったのは、「第一話」で、(演技だから仕方がないが)「需要が違うんだよ」みたいなことをいうひどい人は、世の中に確かにいるということだ。社会の中で生きていると、そういう粗忽な心を持った人に、時々遭遇する。

つまり、今回のルミネのコマーシャルは、フィクションというよりはリアリズム、ドキュメンタリーで、世の中に一定数いる「ひどい人」をそのまま描いた、というのがぼくの受けた印象だった。その証拠に、クライアントのルミネも、提案した広告代理店も、公開まで、それが炎上すると思わなかった。

社会の中に、「需要が違うんだよ」ということを平気でいう部分社会が、存在しているということだろう。そのような空気の中で、今回のコマーシャルはつくられて、そして案の定炎上した。炎上したことは、まっとうな感覚の表れだし、その結果ルミネが動画を引っ込めたのも、正しい判断だった。

ぼくが、一番不思議に思うのは、社会の中に一定数存在する「需要が違うんだよ」みたいなことを言う心が粗忽な人たちは、今回の騒動をどう思ったのか、ということである。自分たちが現代の道義心というパンツを履かないで歩きまわっていることに、気づいて、恥ずかしい、と思ったのだろうか?

インターネット時代には、部分社会では「空気」のように通用していることが、広い社会に出ると、実は恥ずかしいことである、という「発見」が「炎上」というかたちで起こるのだと思う。今回のルミネの動画は、そのような社会の新陳代謝の一例であった。

そして、似たような、ひどいことを言っている人は、まだまだたくさんいて、何かの機会に「炎上」して、「あっ、そういうことは、現代においてはいけないことなんだ」という「気付き」の新陳代謝が起こる瞬間を待っている。その意味で、炎上が起こることは、一つの「開通」であって、必ずしも悪くない。』