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ニコロビンプレゼンツ茂木健一郎さんからメッセージ‼️『世の中には、「前提」が違うということがあって、教科書の記述がどうあるべきか、ということもそうだと思う。教科書は、学びにおいてたしかに大切な要素だが、唯一の要素ではない。子どもは、教科書だけを読んで育っていくわけではない。要するに重要だけれども、ワンオブゼムでしかない。

読書は雑食がいいと思う。ぼくは、子どもの頃、「心霊写真」や「ふしぎな物語」みたいな本が大好きで、たくさん読んだ。少年が、牧場の柵から飛び降りたら、地面につく前に消えた、みたいな本を読んだ。UFOの本や、宇宙人の本や、死後の世界、生まれ変わりの本など、とにかくたくさん読んだ。

一方で、数学の本や、物理の本も、たくさん読んだ。そのうち、物理的世界観と、UFOやオカルトの本が、頭のなかで合戦を始めた(笑)結果として、「物理の方がどうも正しいし、面白いらしい」と思ったから、UFOやオカルトは、「どうも、そんなことはこの世にないらしい」と判断するに至っている。

歴史観にしてもそうで、さまざまな意見、考え方があってよくで、それらを読んで、最後は自分で判断すればいいんじゃないかと思う。政府が、「これが正しい歴史観である」と決めるものでもないし、また、決めたからといって、学ぶ側が、それに従うわけでもない。つまり、前提が間違っている。

アメリカは科学技術大国で、火星にもおそらく最初に行くだろうけど(民間企業によって)、一方で創造説を信じるひとたちもいて、そういう教科書もあるらしい。でも、それはそれでいいんじゃないか。創造説と、ダーウィンを両方読んで、どっちが本当らしいか、自分で判断すればいいんだから。

自国のことにせよ、他国のことにせよ、教科書はこうでなければならない、そうでなければ問題だ、という論説は、以上のような理由で、前提自体が間違っていると私は感じる。もちろん、教科書は重要な資料で、丁寧につくるべきだけれども、所詮ワンオブゼムにすぎないというのが、大人の判断だろう。』
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